戦場としての世界　自由世界を守るための闘い

出版社からのコメント

○陸軍に３４年在籍、アメリカ有数の卓越した戦略家が教える、「世界のいま」を理解するための「生きた教科書」。自らの戦場体験、徹底したリアリズム、骨太の歴史観をもとに、自由世界を守るための考え方を説く。日本語版序文で、バイデン政権が過去の政権と同じ轍を踏む可能性を厳しく警告している。〇トランプ政権２代目の安全保障担当補佐官を務め、卓越した軍事指揮官、戦略思想家として知られる著者が、３０年以上に及ぶ米陸軍での経験、歴史家・戦略家としての見識、かつ有能な現地司令官、米軍での教育訓練担当としての自らの経験を踏まえて、危機感を込めて「戦場としての世界」の見方・読み方を語り尽くす。著者が本書を通じて伝えるのは、「歴史から学ぶことこそ最も重要」というメッセージだ。○著者は、米国の歴代大統領をはじめとする指導者たちが陥った誤りを明らかにする。「戦略的ナルシシズム」と「自信過剰」「断念」による「慢心」から、相手の思考、戦略を見失い、現実から遊離した意思決定を繰り返してきたと強く批判。バイデン政権も過去の政権と同じ過ちを犯す兆しがすでに現れていることに強い警告を発している。〇著者は、錯綜する世界情勢を分析し、自由と民主主義を守るために何が必要か語る。本書には中国との激烈な競争の始まり、漂流するアフガン・イラン問題・中東情勢や、プーチン・ロシア、北朝鮮など、現在および今後の世界情勢を理解する上で不可欠な視点が豊富に含まれている。読者は、著者の「戦場としての世界」に対する認識を通じて、我々が日々生活をしている世界は、じつは、各国の利害が衝突し、互いにせめぎ合っている「戦場」にほかならないことを知ることができる。